子育ては正解がない！
子ども達の笑い声や笑顔は私たちを幸せにしてくれます。しかし子育ては悩みがつきものです。何故なら子育てに正解はなく、家庭によって「こうしてみよう」という方法は異なるからです。
東洋思想の素晴らしさ
東洋思想を学び始めて10年以上がたちますが、学べば学ぶほど宇宙の摂理と人間把握などの人間の英知を知ることができます。2000年以上の間、歴史にさらされて残ってきた東洋の叡智です。そこには子育ての悩みを解き明かす言葉も珠玉のようにちりばめられています。
東洋思想とは、儒教・仏教・道教・禅仏教・神道の５つの思想をいいます。壮大な思想ですが、ほんの一部分をご紹介します。
（１）儒教
儒教には「仁義礼知信（じんぎれいちしん）」という5つの徳目があります。
| ①「仁」 | 仁は一言でいうと人への思いやりです。相手の気持ちを大切にすると人と仲良くできます。 |
②「義」
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義は「良い・悪い」の判断ができる心です。ルールや約束を守ると、「あの人なら安心」と警戒されません。さらに義の心で1番大切なことは「命」です。人の命も自分の命も1番大切です。「いじめ」は人の心を壊したり潰すことになりかねません。しっかり教えてあげましょう。 |
| ③「礼」 | 礼は人と人の間をとりもつ潤滑油です。「おはよう・こんにちは・さようなら」などの挨拶は、人間関係をスムーズにします。お世話になったら「ありがとう」と感謝の言葉を言いましょう。感謝をされると、またお世話をしようという気持ちになります。「礼」の心がなければケダモノと同じです。 |
| ④「知」 | 知は学ぶ力です。学ぶにはコツコツ努力する強い意志が必要です。そのためには「まだまだ」という自反自省の謙虚な心が欠かせません。 |
| ⑤「信」 | そんな「仁義礼知」の４つの心を実行していると、周りの人から自然と「信頼」されるでしょう。 |
これらの５つのルールを教えないで、「子供がやりたいことだから」と我慢もできない傍若無人の振る舞いを許していると、嫌がられて人はよってきません。寂しい思いをするのは自分です。これらは家庭でしっかり教えましょう。「しつけ」と言います。
ただ「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言うように、行き過ぎると何事も弊害があります。教える側の柔軟な心も大切です。
（２）仏教
仏教に「自灯明（じとうみょう）」という言葉があります。 お釈迦様が亡くなる直前に、弟子の一人が「師が亡くなられたら、何を頼りに生きたらいいでしょうか？」と尋ねたところ、「自らを灯りとせよ。他を頼りにするな」と答えられたそうです。「自分の灯りを明るくして、それを拠り所として生きていく」という意味から「自灯明」の言葉が伝わっています。
（３）道教（老子の道徳経）
「道」のことを「タオ」と言います。「見えない・聞こえない道」は「見える・聞こえる天地をを生み、天地は萬物を生み人間も生み出しました。 道（宇宙）のリズムと人間のリズムは連動しています。ですから人間も「道のありようをお手本にすると生きやすい」という考え方を「タオイズム」と言います。
（４）禅仏教
「いまだ修せざるにはあらはれず、証せざるには得ることなし（道元）」という言葉があります。これは「私たち1人1人は仏なのでもともと悟りの心を備えているけれど、それは修行しなければ会得できない」という意味です。修行と悟りは一対で切り離せないことを教えてくれています。
（５）神道
神道の中心的な考え方に「清明心」があります。「清く明るい心」と書き、やましさのない清らかなすがすがしく晴れ渡った心です。この清明心が土台となって、日本人が美徳とする正直心（天に対して正直な心）や誠実という考え方が大切にされてきました。さらに調和を重んじ和を尊しとする日本人は、東日本大震災のときに困っている人同士で譲り合い助け合いました。私たち日本人は当たり前のことでも、戦争や災害があるたびに奪い合うことに慣れている海外の人達から驚きをもたれたという話は有名です。
このような儒教・仏教・道教・禅仏教・神道は、まるで五味（ 甘い・酸っぱい・辛い・苦い・塩っぱい）が合わさり日本独特の味つけになるように、５つの思想が合わさり、日本らしい精神が醸し出されます。
富士山に象徴されるような日本の清く美しい国に生まれたことを感謝しつつ、その流れを次世代に大切に伝えていきたいですね。
親が変われば子どもも変わる
リスタート・ウーマンは、明るく和やかな家庭を築き、楽しい子育てをしてほしいという願いで立ち上げました。子育てをしながら「自分を知り、学び、変わる」ことで、子育て後にさらにパワーアップした魅力的な大人として再スタートをされることを願ってやみません。
☆リスタート・ウーマンは子育て支援の団体です。
